「あとは任せた」という上司の“無責任な言葉”から、あなたの心とキャリアを守る唯一の方法[No7]

「あとは任せた」という上司の“無責任な言葉”から、あなたの心とキャリアを守る唯一の方法[No7]

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BONDS-METHODドリル:テーマ_VS 上司編 No.7「仕事を丸投げするだけで、サポートしてくれない」

「この件、君に任せたから」

上司からこう言われた時、あなたは「信頼されている」と感じますか?

それとも「丸投げされた」と感じますか?

かつての僕は、前者でした。

期待に応えようと、一人で全てを背負い込み、文字通り心身をすり減らしていました。

そして、問題が起きてから、こう言われるのです。「なぜ、もっと早く報告しなかったんだ」と。

この経験から、僕は学びました。

「任せる」という言葉には、二種類あるのだと。

一つは、部下の成長を信じ、責任と権限をセットで渡す、ポジティブな「権限委譲」。

そしてもう一つは、面倒なことから逃げ、責任だけを部下に押し付ける、ネガティブな「職務放棄」です。

そして、もしあなたが、孤独感とプレッシャーに押し潰されそうになっているのなら、あなたの上司が使っているのは、残念ながら後者です。

では、この「職務放棄」という名の理不尽な攻撃から、どうすれば自分を守れるのでしょうか?

僕がたどり着いた答えは、たった一つのシンプルな習慣でした。それは、「上司を、強制的にプロジェクトの“共犯者”にする」ことです。

具体的には、「週に一度、必ず“フォーマット化”した進捗報告を、メールで送りつける」というルールを、自分に課すのです。

その報告書には、難しいことを書く必要はありません。たった3つの項目を、箇条書きにするだけです。

  1. 今週の進捗(やったこと)
  2. 現在の課題(困っていること)
  3. 次のアクション(次にやること、そして相談)

例えば、「来週、A社にアポイントを取りますが、もし断られた場合、課長からお電話いただくことは可能でしょうか?」といった形で、常に次のアクションに「上司が登場する可能性」を匂わせるのです。

これを毎週続けると、何が起きるか。

上司は、あなたのプロジェクトの状況を、嫌でも把握することになります。

「知らなかった」という言い訳は、もう通用しません。

そして、課題や相談事項が毎週のように投げられることで、「このプロジェクトは、自分にも責任の一端があるのだ」と、無意識に刷り込まれていくのです。

あなたは、上司に助けを求めているのではありません。

ただ、仕事として当然の「報告」をしているだけ。

しかし、その報告の「仕組み」が、結果的に上司をあなたのサポート役に変えてしまうのです。

もしあなたが、孤独な戦いに疲れているのなら、試してみてください。

その日報、その週報のフォーマットを、少しだけ変えてみる。

それは、あなたを無責任な上司から守る、最強の盾になるはずです。


BONDS-METHOD」の全体像や、今回ご紹介した以外の思考法について、さらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。

あなたのマネジメントや働き方を、根本から変えるヒントがここにあります。


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