「好きな仕事しかしない部下」に、嫌いな仕事も“喜んで”やらせる、ズルい方法

「好きな仕事しかしない部下」に、嫌いな仕事も“喜んで”やらせる、ズルい方法[No17]

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BONDS-METHODの基本
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No.17:やる気にムラがあり、扱いづらい。

あなたのチームに、「天才」だけど、ものすごく「扱いづらい」部下はいませんか? クリエイティブな仕事では神がかった成果を出すのに、地味な事務作業は全くやらない。その結果、チーム全体の仕事が滞り、他の真面目なメンバーから不満が噴出する…。

かつての僕も、この問題に頭を抱える、ごく普通の課長でした。「仕事なんだから、好き嫌い言うな!」と叱るべきか。それとも、彼の才能を信じて、我慢し続けるべきか。

長年悩み続けた末に、僕がたどり着いたのは、そのどちらでもない、第三の道でした。 それは、彼の「嫌いな仕事」を、彼から完全に取り上げてしまう、という、一見、非常識な方法でした。

そして、その「嫌いな仕事」を、その作業が「得意」で「好き」だという、別のメンバーに任せるのです。

例えば、僕のチームにいた、天才肌のA君と、真面目で几帳面なBさん。 A君は、企画を考えるのは得意だが、レポート作成が死ぬほど嫌い。 Bさんは、新しい企画を生み出すのは苦手だが、正確なレポートを作らせたら、右に出る者はいない。

僕は、彼らの役割を、完全に分けました。 A君の仕事は、「面白い企画を、ただひたすら考え続けること」。 Bさんの仕事は、「A君の面白い企画を、完璧なレポートに仕上げること」。

そして、チーム全員にこう宣言したのです。 「この二人の才能が融合した時、我々のチームは、最強になる」と。

結果、どうなったか。 A君は、苦手な作業から解放され、水を得た魚のように、次々と革新的なアイデアを生み出しました。Bさんは、自分の得意な分野で、A君の才能を支えることに、大きな喜びと誇りを見出しました。そして、チームの業績は、過去最高を記録したのです。

僕たちは、「仕事は、全員が平等にやるべきだ」という、呪いにかかっています。 しかし、本当のチームワークとは、全員が同じことをすることではありません。

一人ひとりの「好き」と「得意」をパズルのように組み合わせ、チームとして、一つの完璧な絵を完成させること。

もしあなたが、「扱いづらい天才」の扱いに困っているのなら、一度、試してみてください。 彼から「嫌いな仕事」を、取り上げてみる。

それは、彼の才能を、そして、あなたのチームの可能性を、解放する、魔法のスイッチになるかもしれません。


BONDS-METHOD」の全体像や、今回ご紹介した以外の思考法について、さらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。あなたのマネジメントや働き方を、根本から変えるヒントがここにあります。

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