部下からの「それってパワハラですよね?」という最強のカウンターに、一言で切り返す方法

部下からの「それってパワハラですよね?」という最強のカウンターに、一言で切り返す方法[No15]

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BONDS-METHODの基本
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No.15:注意すると、すぐに「パワハラだ」という空気を出す。

「課長、その言い方は、パワハラですよ」

もし、あなたが部下から、この言葉を突きつけられたら、どうしますか? 頭が真っ白になり、何も言い返せなくなるのではないでしょうか。現代のリーダーにとって、これほど恐ろしい言葉はありません。そして、この恐怖が、私たちから「指導する勇気」を奪い、チームを蝕んでいくのです。

かつての僕も、そうでした。部下の問題行動を見て見ぬふりし、「優しい上司」を演じることで、自分を守っていました。

しかし、ある時、僕は気づいたのです。「パワハラ」と「正当な指導」の間には、明確な境界線が存在するのだと。そして、その境界線を理解し、常にその内側で戦う限り、僕たちは絶対に負けることはないのだ、と。

では、その境界線とは何か。

それは、あなたの指導が、「主観的な感情」に基づいているか、それとも「客観的な事実とルール」に基づいているか、という一点に尽きます。

例えば、締め切りを守らない部下がいるとします。 「なんで、いつも締め切りを守れないんだ!やる気あるのか!」 これは、あなたの「怒り」という感情に基づいた指導です。相手の解釈次第では、「パワハラ」と受け取られかねません。

では、こう言い換えたらどうでしょう。 「少し、事実の確認をさせてほしい。私たちは、チームのルールとして『締め切りを遵守する』ことに合意している。しかし、君は今月、5回、そのルールを破っている。この“事実”について、どう思う?」

あなたは、怒っていません。ただ、彼自身が同意したはずの「契約(ルール)」について、冷静に「事実確認」をしているだけです。これに対して、「パワハラだ」と反論することは、誰にもできません。

もしあなたが、部下への指導に、少しでも恐怖を感じているのなら、試してみてください。 次に何かを注意する時、まず「感情」を、心の引き出しにそっとしまってみる。そして、ただ「事実」と「ルール」だけを、武器として携える。

それは、あなたを「パワハラ加害者」の汚名から守り、リーダーとしての「尊厳」を取り戻すための、最も確実な一歩となるはずです。


BONDS-METHOD」の全体像や、今回ご紹介した以外の思考法について、さらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。あなたのマネジメントや働き方を、根本から変えるヒントがここにあります。

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