毎日ビクビクしてた僕が、上司の「怒り」を“感謝”に変えた、たった一つの考え方

毎日ビクビクしてた僕が、上司の「怒り」を“感謝”に変えた、たった一つの考え方[No6]

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BONDS-METHODドリル:テーマ_VS 上司編 No.6「感情の起伏が激しく、精神的に疲弊する」

「今日の課長、機嫌いいかな…」

毎朝、オフィスの扉を開ける前に、僕の心臓は小さく脈打っていました。

彼の機嫌一つで、その日の職場の空気は天国にも地獄にもなる。

彼の溜息一つで、僕たちの思考は停止する。まるで、彼の感情という名の天気に、僕たち全員が支配されているようでした。

あなたも、そんな「感情の奴隷」のような日々に、心をすり減らしていませんか?

かつての僕は、上司が不機嫌になるたびに「自分が何か悪いことをしたのだろうか」と、自分を責めていました。

彼の感情の責任を、無意識に自分が背負ってしまっていたのです。

その結果、僕は自分の意見を押し殺し、彼の顔色をうかがうだけの「いい部下」を演じるようになりました。

しかし、ある日、僕はもう耐えられなくなりました。そして、たった一つの、しかし根本的な「考え方の転換」を試みたのです。

それは、「上司の不機嫌は、100%、僕の問題ではない」と、心に強く境界線を引くことでした。

彼がイライラしているのは、彼自身の問題(例えば、彼の上司に叱責された、家庭で何かあった、など)であって、僕が解決すべき課題ではない。

僕の仕事は、彼の機嫌を取ることではなく、僕に与えられたミッションを遂行することだ。

そう考え方を変えた瞬間、世界は一変しました。

上司が怒鳴り始めた時、僕は彼の言葉を正面から受け止めるのをやめました。

代わりに、心の中でこう実況中継を始めたのです。 「お、今、〇〇課長は“焦り”という感情に支配されているな。本当は、助けを求めているのかもしれない」

そして、彼が僕に怒りをぶつけてきた時、僕はこう切り返しました。

「課長、大変な状況なんですね。ご指摘ありがとうございます。この状況を打開するために、僕に今すぐできることは何ですか?

僕は、彼の「怒り」ではなく、彼が置かれている「大変な状況」にだけ、焦点を当てたのです。

すると、彼は一瞬、怒りの炎が消えたような顔になり、「…まずは、このデータをまとめてくれ」と、冷静さを取り戻し、具体的な指示を出してくれました。

僕は、彼の感情の嵐に巻き込まれることなく、問題を解決するという本来の仕事に戻ることに成功したのです。

もしあなたが、誰かの感情に振り回され、疲弊しているのなら、試してみてください。

その感情は、本当にあなたが責任を負うべきものなのか、と。

心の中に、一本の「境界線」を引く。

それだけで、あなたの毎日は、驚くほど穏やかなものになるかもしれません。


BONDS-METHOD」の全体像や、今回ご紹介した以外の思考法について、さらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。

あなたのマネジメントや働き方を、根本から変えるヒントがここにあります。


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