『会社が沈むか生きるか。その運命の分かれ道でデキるリーダーだけがやっていること。[No41]

『会社が沈むか生きるか。その運命の分かれ道でデキるリーダーだけがやっていること。[No41]

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沈みゆく船の上で、あなたはどう行動するか?

あなたの会社が、ある日突然、巨大な嵐に見舞われたとします。

予期せぬ社長の交代。長年、屋台骨を支えてきた事業の突然の売却。あるいは、会社の存続をかけた、大規模なリストラの発表。 オフィスには、声にならない不安と、根も葉もない噂が渦巻く。誰もが、自分の未来、会社の未来が見えない濃い霧の中に突き落とされ、ただ固唾をのんで、上からの次の指示を待っている。

そんな、先行きが全く不透明な混乱の中で、多くの人々は、思考停止に陥ります。 「会社は、これから、一体どうなってしまうんだ…」 「今は、下手に動かず、上の指示を待つしかない…」

彼らは、沈みゆくかもしれない巨大な船の上で、ただ、誰かが助けに来てくれるのを待つだけの、無力な「乗組員」です。

しかし、その同じ船の上で、全く違う行動を取る人々がいます。 嵐の中で嘆かず、決して指示を待たず、自らの頭で考え、未来への活路を見出そうと行動する。 それが、「デキるリーダー」です。

彼らが、この絶望的な状況で、ただ一つだけ集中してやっていること。 それは、「自分たちのチームだけの『救命ボート』はどこにあるか?」を誰よりも早く見つけ出し、自分のチームのメンバーをそこへ力強く導くことです。

ここで言う、「救命ボート」とは、一体何か。 それは、「会社の屋号や特定の商品・サービスがどうなろうと、絶対に変わらない、自分たちのチームが顧客に提供できる、本質的な価値」のことです。

この記事では、組織変更という巨大な嵐の渦中で、多くの人が思考停止に陥る心理的メカニズムを解き明かし、その混乱を乗り越え、チームを再生へと導くための、極めて実践的なサバイバルガイドを提示します。

会社の運命と、あなたのチームの運命を、意図的に切り離して考える。 そして、どんな嵐の中でも沈むことのない、あなたたちのチームだけの「救命ボート」を発見し、その舵を、自らの手で握ること。

もし、あなたの会社が今、大きな嵐の中にいるのなら。 決して、思考停止してはいけません。 この危機は、あなたのチームが、自分たちの仕事の「本質」と向き合い、真の価値を発見し、自らの手で未来を切り拓くための、最高の機会なのですから。

第1章:なぜ組織変更の嵐の中で、私たちは思考停止に陥るのか?

M&A、事業再編、トップの交代。こうした大規模な組織変更が発表された瞬間、組織は激しい揺れに見舞われます。その混乱期において、なぜ多くの従業員は主体的な行動を失い、「指示待ち」という名の思考停止状態に陥ってしまうのでしょうか。その背景にある、組織と個人を襲う深刻な心理的メカニズムを理解することが、解決への第一歩です。

組織を蝕む、混乱期の「3つのC」

組織変更の嵐は、多くの場合、3つの破壊的な現象(3つのC)を引き起こします。

  1. Confusion(混乱) 情報が錯綜し、公式発表と非公式な噂が入り乱れます。「誰が、最終的な意思決定者なのか」「私たちのチームの新しい目標は何なのか」「昨日まで進めていた、このプロジェクトは継続されるのか」。全てが不透明になり、従業員は何を信じ、何を頼りに行動すればよいか分からなくなります。この状態では、的確な業務遂行など望むべくもありません。
  2. Cynicism(冷笑) 混乱が続くと、従業員の心には、会社に対する深い不信感と諦め、つまり冷笑主義(シニシズム)が芽生えます。「どうせ、俺たちが現場でどれだけ頑張ったって、結局は上の都合で全てひっくり返されるんだ」「また役員室で、現実離れした戦略が決まるだけだろう」。このような冷笑的な態度は、組織へのエンゲージメントを著しく低下させ、あらゆる前向きな変革への抵抗勢力となります。
  3. Conflict(対立) 自分の部署や自分の身を守りたいという本能から、組織内での対立が激化します。限られたリソース(予算やポスト)を奪い合う、部署間の責任のなすりつけ合いが始まります。「今回の業績悪化は、営業部のせいだ」「いや、開発部が市場のニーズを理解していないからだ」。こうした内向きの争いは、組織のエネルギーを無駄に消耗させ、本来向かうべき外部の脅威への対応を、完全に麻痺させてしまうのです。

個人の心を縛る、思考停止の心理メカニズム

組織全体がこのような状況に陥る中で、個人の心もまた、見えない鎖で縛られていきます。

  • 学習性無力感 心理学者マーティン・セリグマンが提唱したこの概念は、「自分の行動が、結果に対して何の影響も与えない」という経験が続くと、人はやがて、コントロール可能な状況に置かれてさえも、自ら行動しようとする意欲を失ってしまうというものです。組織変更の度に、自分の努力が無に帰すという経験を繰り返すと、「何をしても無駄だ」という無力感が深く刷り込まれ、主体的な行動そのものをやめてしまうのです。
  • 安全欲求への脅威 心理学者アブラハム・マズローの「欲求5段階説」によれば、人間の欲求は、生理的欲求の次に「安全欲求(安定した生活、経済的な保障など)」が来ます。大規模なリストラや事業売却は、この最も基本的な安全欲求を根底から脅かします。自分の雇用が危ういという強いストレス下に置かれた人間は、自己実現や創造的な思考といった、高次の欲求に向かう精神的な余裕を失い、ただ自分の身を守ることで頭がいっぱいになってしまうのです。
  • 「指示待ち」という名の、無意識の自己防衛 先行き不透明な状況で、最も「安全」な行動は何でしょうか。それは、「自分の判断で動かないこと」です。もし、自分の判断で行動して失敗すれば、その責任を一身に負わなければなりません。しかし、「上の指示通りにやりました」と言えば、たとえ結果が失敗でも、責任を回避することができます。「指示待ち」は、単なる怠慢ではなく、変化の激しい組織の中で、個人が自分自身を守るために身につけた、悲しい自己防衛術でもあるのです。

このように、組織変更の嵐は、組織と個人の両面から、前向きなエネルギーを奪い去り、巨大な船全体を、危険な思考停止状態へと導いてしまうのです。

第2章:「デキるリーダー」だけが知っている、運命を切り離す思考法

多くの人々が、会社という巨大な船の上で、船の運命と自らの運命を同一視し、ただ嵐が過ぎ去るのを待つしかない、と諦めています。しかし、デキるリーダーは、全く異なる思考のOSを持っています。彼らは、この絶望的な状況で、まず最初に、ある重大な「思考の切り分け」を行うのです。

パラダイムシフト:「会社の問題」と「我々の課題」を切り分ける

『7つの習慣』の著者であるスティーブン・R・コヴィーは、私たちが関心を持つ事柄を「関心の輪」、その中で自分自身が影響を及ぼすことができる事柄を「影響の輪」と呼びました。そして、主体的な人間は、自分の力ではどうにもならない「関心の輪」のことで悩むのではなく、自分がコントロール可能な「影響の輪」に集中することで、結果的に影響力を拡大していく、と説いています。

この考え方は、まさに組織変更の嵐の中で、リーダーが取るべきスタンスそのものです。

  • 会社の「問題」(=関心の輪):社長の交代、全社的なリストラ計画、事業売却の決定など。これらは、現場のいちリーダーであるあなたには、直接コントロールすることが不可能な「問題」です。これらの決定に対して、不満を言ったり、嘆いたりすることにエネルギーを費やしても、状況は好転しません。
  • 我々の「課題」(=影響の輪):その決定が下されたという「所与の条件」の中で、「では、我々のチームとして、この状況をどう乗り切り、どうすれば顧客への価値提供を継続できるか?」これは、あなたとあなたのチームが、自らの意志で考え、行動できる「課題」です。

デキるリーダーは、この「問題」と「課題」を瞬時に切り分けます。そして、コントロール不可能な「会社の問題」のことでクヨクヨ悩むのではなく、自分たちの力が及ぶ「我々の課題」に、チームの全てのエネルギーを集中させるのです。この思考の切り分けこそが、絶望から希望への、最初の一歩となります。

「乗組員」から「救命ボートの船長」への、劇的な意識変革

この思考の切り分けを、さらに進めたのが、元記事で提示された「救命ボート」の比喩です。 デキるリーダーは、自分と自分のチームを、沈むかもしれない巨大な船の、無力な「一部(乗組員)」とは考えません。

彼らは、自分たちのことを、巨大な母船とは独立して、自らの意志で航行可能な、機動力のある「救命ボート」であり、自分自身が、そのボートの「船長」なのだと、意識を劇的に変革させるのです。

この意識変革は、チームに驚くべき心理的変化をもたらします。

  • コントロール感の回復:巨大な船の運命は左右できなくても、自分たちの小さなボートの舵は、自分たちで握ることができる。この「自分たちで運命をコントロールできる」という感覚が、学習性無力感からチームを解放し、主体性と自己効力感を回復させます。
  • 思考の柔軟性:母船(会社)が沈んだとしても、自分たちのボートは生き残れる。場合によっては、母船から離れ、新しい大陸(新しい市場やビジネス)を目指すことさえ可能になるかもしれない。この発想が、既存の枠組みにとらわれない、柔軟で創造的な思考を促します。

会社の運命と、チームの運命を切り離す。 そして、自分たちは、無力な乗組員ではなく、自分たちの未来を切り拓く、勇敢な救命ボートの船長なのだと宣言する。 このマインドセットの転換こそが、デキるリーダーだけがやっている、最も重要なことなのです。

第3章:あなたのチームだけの「救命ボート」を発見する実践ガイド

「我々は、救命ボートの船長だ」と宣言しただけでは、まだ嵐を乗り越えることはできません。その「救命ボート」が、一体どのような性能を持ち、どんな武器を備えているのか、つまり、チームの揺るぎない強みを、正確に把握する必要があります。

救命ボートの正体:それは「チームのコアコンピタンス」

元記事の例を、もう一度見てみましょう。

  • かつての姿:Aという商品の営業部
  • 救命ボート:顧客の課題を深く理解し、最適な解決策を提案する**「コンサルティング能力」**

ここで言う「救命ボート」とは、経営学の言葉で言えば**「コアコンピタンス」に他なりません。コアコンピタンスとは、「企業の看板や、特定の商品・サービスがなくても、顧客に対して本質的な価値を提供できる、チーム固有の、競合他社が真似しにくい、能力の核」**のことです。

Aという「商品」は、会社の方針でなくなってしまうかもしれない。しかし、その商品を売るために培った「コンサルティング能力」は、誰にも奪うことのできない、チームの無形資産です。この無形資産こそが、どんな嵐の中でも沈むことのない、あなたたちの救命ボートの正体なのです。

コアコンピタンス発見のための「3ステップ」ワークショップ

では、どうすれば自分たちの救命ボート、つまりコアコンピタンスを発見できるのでしょうか。リーダーは、チームメンバーを集め、混乱した頭を整理し、未来への視点を定めるための、緊急ワークショップを開催すべきです。

ステップ1:価値の棚卸し ―「我々は、本当は何を売っていたのか?」

このステップでは、「モノ」から「価値(ベネフィット)」へと、思考の次元を引き上げます。

  • 作業1:まず、自分たちがこれまで顧客に提供してきた商品やサービスを、ホワイトボードにすべて書き出します。
  • 作業2:次に、それぞれの項目について、「顧客は、この商品そのものではなく、この商品を通じて『どんな良いこと』を手に入れていたのか?」を、徹底的に議論します。これは、有名なマーケティングの金言「ドリルを売るな、穴を売れ」の実践です。
  • 【例:A商品の営業部の場合】
    • 売っていたモノ:業務効率化ソフト「A」
    • 提供していた価値(顧客にとっての良いこと)
      • 「月末の残業時間が、月平均20時間削減された」(コスト削減価値)
      • 「これまで見えなかった、販売データが可視化され、新しい商品開発のヒントが得られた」(新たな機会創出価値)
      • 「Aソフトの導入プロセスを通じて、社内のバラバラだった業務フローが整理された」(業務改革価値)

この作業を通じて、チームは「我々は、ただのソフト売りではなかった。顧客の働き方そのものを変革する、価値提供集団だったのだ」という、自分たちの仕事の本質に気づき始めます。

ステップ2:能力の棚卸し ―「なぜ、我々はその価値を提供できたのか?」

ステップ1で特定した「価値」を、なぜ自分たちのチームが提供できたのか。その背景にある、具体的な「能力」や「スキル」を言語化していきます。

  • 作業:ステップ1で出てきた「価値」の一つひとつに対して、「その価値を生み出すために、私たちは、具体的にどんな能力を発揮していたか?」を、付箋などに書き出していきます。
  • 【例:A商品の営業部の場合】
    • 価値:「残業時間20時間削減」
    • それを実現した能力
      • 「顧客の複雑な業務プロセスを、粘り強くヒアリングし、課題を特定する傾聴・分析能力
      • 「技術部門と連携し、顧客に合わせたカスタマイズを提案する部門間調整能力
      • 「導入後も、現場の従業員向けに、丁寧な勉強会を実施する伴走・支援能力

この作業のポイントは、**「〇〇力」「〇〇スキル」といった、他の会社でも通用する「ポータブルなスキル」**として言語化することです。これにより、チームメンバーは、自分たちの能力が、A商品という特定のコンテクストを離れても価値を持つ、普遍的なものであることに気づき、自信を取り戻します。

ステップ3:コアコンピタンスの定義 ―「我々の、絶対に沈まない武器は何か?」

最後に、これまでの議論を集約し、チームのコアコンピタンスを、誰もが記憶できる、力強い一つの文章として定義します。

  • 作業:ステップ2で洗い出した数多くの能力・スキルの中から、特に、
    • ① 競合他社と比べて、明らかに優れている点
    • ② 顧客から、最も「ありがとう」と言われる点
    • ③ 他の商品やサービスにも、応用が利きそうな点 を、いくつか選び抜き、それらを統合して、チームの「核となる能力」を表現します。
    【例:A商品の営業部の、コアコンピタンス定義】
    • 「我々の救命ボート(コアコンピタンス)は、『中小製造業の生産プロセスに関する深い知見と、それを基にした、現場に寄り添う課題解決型のコンサルティング能力』である」

この定義ができた瞬間、チームの風景は一変します。「A商品を失った、価値のない集団」から、「特定の業界に強みを持つ、コンサルティング能力集団」へと、セルフイメージが劇的に書き換わるのです。 この、揺るぎない自己認識こそが、嵐の中で進むべき道を見失わないための、最強の羅針盤となります。

第4章:「救命ボート」で嵐を乗り越える。リーダーの次なる一手

自分たちの「救命ボート」を発見したら、リーダーはすぐに次の行動に移らなければなりません。そのボートを、実際に嵐の海へと漕ぎ出すのです。

ステップ1:新しい航路の仮説を立て、チームで共有する

まず、発見したコアコンピタンスを武器として、「私たちは、次にどんな新しい価値を、誰に提供できるだろうか?」という、新しい航路(事業仮説)を、チーム全員でブレインストーミングします。

  • 例:コンサルティング能力が武器のチームの場合
    • 仮説A:「この能力を活かせば、会社が次に売ろうとしているB商品も、我々なら絶対にうまく売れるはずだ」
    • 仮説B:「いっそのこと、このコンサルティングサービスそのものを、新しい事業としてパッケージ化できないだろうか?」
    • 仮説C:「我々の顧客リストとこの能力を組み合わせれば、他社のCというサービスを代理店として売ることも可能ではないか?」 このプロセスは、メンバーに「失われた過去」ではなく、「創造可能な未来」へと視点を向けさせ、再び当事者意識に火をつけます。

ステップ2:小さな船出(プロトタイピング)で、成功体験を積む

新しい航路が見えても、いきなり大きな船を動かしてはいけません。まずは、リスクの少ない**「小さな船出(プロトタイピング)」**を行い、仮説が正しいかどうかを検証します。

  • 例えば、仮説Aを検証するために、まずは最も信頼関係の厚い、長年の優良顧客3社にだけ、B商品の新しい提案を試験的に行ってみる。
  • その小さな成功体験(「B商品も、君たちが言うなら検討するよ」という一言でも良い)が、自信を失いかけていたチームにとって、何よりの特効薬となります。「俺たちは、まだやれる!」という自己効力感が、チームに活気を取り戻すのです。

ステップ3:上層部への、希望に満ちた「逆提案」

小さな成功という実績を手にしたら、いよいよリーダーの腕の見せ所です。 会社からの指示をただ待つのではなく、チームで作り上げた未来の航路図を手に、上層部へ**「逆提案」**を行うのです。

  • NGな報告:「A商品がなくなり、チームは混乱しています。次の指示をください」
  • OKな逆提案:「A事業の撤退という厳しい状況ですが、私たちは、自分たちの本質的な価値が『〇〇というコンサルティング能力』にあると再定義しました。この能力を活かし、試験的にB商品を提案したところ、このようなポジティブな反応を得ています。つきましては、私たちのチームを、B商品の先行攻略部隊として、正式に認めていただけないでしょうか」

混乱の中で、絶望的な状況報告ばかりが上がる中、このように主体的かつ未来志向の提案ができるリーダーは、必ずや経営層の目に留まるはずです。この行動は、チームを救うだけでなく、リーダーであるあなた自身の評価を、飛躍的に高める可能性さえ秘めているのです。

【まとめ】嵐の海でこそ、船長としての真価が問われる

会社という巨大な船が、予測不能な嵐に見舞われた時。 多くの人々は、船の運命にただ身を任せ、翻弄されるだけの、無力な「乗組員」のままでいます。

しかし、デキるリーダーは違います。 彼らは、会社の運命と、自分たちのチームの運命を、冷静に、そして意図的に切り離します。 そして、自分たちが確実にコントロールできる、小さくとも頑丈な「救命ボート」へと、仲間たちと共に乗り移るのです。

その救命ボートとは、会社の看板や特定の商品がなくても決して失われることのない、チームの揺るぎない**「コアコンピタンス」であり、顧客への「本質的な提供価値」**に他なりません。

組織変更という名の、理不尽な嵐。 それは、思考停止に陥り、会社への不信感を募らせるための、言い訳ではありません。 それは、あなたとあなたのチームが、日々の業務に埋もれ、忘れかけていた、自分たちの仕事の「本当の価値」と「本質」に、真正面から向き合うための、神様が与えてくれた、またとない機会なのです。

嵐の海でこそ、船長としての、あなたの真価が問われています。 船の揺れに嘆くのをやめ、自分たちの羅針盤を信じ、自分たちの手で、オールを漕ぎ始めましょう。

最後に、あなたのチームで、明日からできる、最初の一歩を提案します。 次のチームミーティングで、1時間だけ、全ての業務を止めて、この問いについて、全員で真剣に話し合ってみてください。

「もし、明日、会社の名前や、今扱っている商品が全てなくなっても、それでも、我々チームが社会に提供できる、たった一つの『価値』とは、一体何だろうか?」

その問いの答えこそが、あなたのチームを、どんな嵐をも乗り越える、最強の冒険者集団へと変える、最初の、そして最も重要な、一歩となるはずです。


BONDS-METHOD」の全体像や、今回ご紹介した以外の思考法について、さらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。あなたのマネジメントや働き方を、根本から変えるヒントがここにあります。

  • BONDS-METHOD記事への誘導: BONDS-METHODの全体像や思想についてさらに詳しく知りたい読者のために、以下の記事へのリンクを設置します。

note記事:https://note.com/embed/notes/nee2435a4f8e6


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