「ウチのチーム、目標がなくて…」と嘆く前に。デキる上司は、“数字”ではなく“敵”の話をする。

「ウチのチーム、目標がなくて…」と嘆く前に。デキる上司は、“数字”ではなく“敵”の話をする。[No27]

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No.27:チームの目標が曖昧で、何のために頑張っているのか分からない。

「今期の目標は、売上150%達成だ!」

年度初めのキックオフで、リーダーであるあなたが、こう高らかに宣言したとします。 その時、あなたのチームのメンバーは、どんな顔をしているでしょうか? おそらく、ほとんどのメンバーは、「また、高い目標だな…」「自分には、関係ないや」と、他人事のように、聞いているのではないでしょうか。

なぜなら、「会社の売上」という、無機質な数字は、ほとんどの人の心を、動かすことができないからです。

かつての僕も、そうでした。「目標は、具体的で、挑戦的であるべきだ」という、教科書通りの目標設定を行い、そして、見事に、失敗していました。メンバーの心は、完全に、冷え切っていました。

このままでは、チームが死んでしまう。 そう感じた僕は、ある時から、会議で「数字」の話をするのを、一切やめました。

代わりに、僕が話すようにしたのは、たった一つのことでした。 それは、**「我々の、共通の敵は、誰か」**という話です。

「みんな、聞いてくれ。我々の、最大の敵は、業界No.1の、あのG社だ。彼らは、古いやり方で、顧客を騙し、市場を独占している。我々の仕事は、G社を倒し、顧客を、その支配から解放するための、正義の戦いだ」

どうでしょうか。 「売上150%達成」と言われるより、少しだけ、ワクワクしてきませんか?

人間は、無機質な「数字」のためには、戦えません。 しかし、具体的で、少しだけ憎たらしい「敵」と、その敵を倒した先にある「輝かしい未来(宝)」という、「物語」のためになら、人は、驚くほどの力を、発揮できるのです。

もし、あなたのチームが、ただ、目の前の作業をこなすだけの、魂のない集団になっているのだとしたら。 それは、彼らのせいではありません。

リーダーであるあなたが、彼らに、心を奮い立たせるような、「冒険の物語」を、語ってあげられていないだけなのです。

今、あなたのチームが、本当に倒すべき「敵」は、一体、誰ですか?


BONDS-METHOD」の全体像や、今回ご紹介した以外の思考法について、さらに詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。あなたのマネジメントや働き方を、根本から変えるヒントがここにあります。

  • BONDS-METHOD記事への誘導: BONDS-METHODの全体像や思想についてさらに詳しく知りたい読者のために、以下の記事へのリンクを設置します。

note記事:https://note.com/embed/notes/nee2435a4f8e6


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