[サイドFIRE]1章:サイドFIREを目指そう

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[サイドFIRE]1章:サイドFIREを目指そう サイドFIRE
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サイドFIREとは何かを知ろう。

「人生100年時代」と言われ、60代・70代でも働き続けなければならない世の中が迫っています。

そんな中、注目を集めているのが米国で誕生した「FIRE:ファイア」という考え方です。

FIREとは「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、「経済的自立」と「早期リタイア」を意味する言葉です。単純に早期退職するというだけではなく、「資産運用によって不労働所得を得る=経済的に自立する」ことがポイントです。

完全にリタイアを目指すのではなく、本業を続けながらも経済的自立を目指す、サイドFIREという言葉が、最近ネット上で流行るようになってきました。

サラリーマンの給料を銀行に貯金をしているだけでは、長期間預けていても金利が低く全く増えません。銀行に預けているだけでは将来必要となるお金が増えず、将来必要となる生活費が十分に貯まらないのです。

そこで、現状をより良くし、将来早期リタイアをすることを目指している人が今とても多く、10代、20代、30代、40代、50代、60代でそれぞれ活動内容は異なりますが、早いうちから生活を見直し、副業をしたり、不動産や株式などに投資することで資産を形成して自由な生活を獲得するために行動を起こし始めています。

サイドFIREを達成すると、将来、お金に関する不安が和らぎ、全てをサラリーマンとしての収入に頼らなくても良くなります。そうすることで、サラリーマンの本業だけに縛られず、サラリーマン生活を卒業して、Webライターやフリーランスなど、個人事業主や起業をしてやりたいことを始める人もいます。

それでは一体どんなことをすると、将来サイドFIREをすることができるのでしょうか?今、何をしていけば、サイドFIREができるかを知って、後悔なく行動をしていきましょう。難しいからと諦めるのは簡単ですが、やればできるんだと気持ちを切り替えて皆さん頑張って行きましょう!

それではもう少し、FIREについて説明を続けます。

FIREには、完全に仕事を辞め不労働所得だけで生計を立てる「フルFIRE」と、不労働所得を得ながら自分の好きな仕事を続ける「サイドFIRE」があります。

FIREの目標額は、「年間生活費 × 25倍」で計算すると良いと言われています。

「フルFIRE」とは

経済的自立に加えて仕事を完全に辞めて、不労働取得(資産運用の収入)だけで収入を得ること。

例:FIRE後に生活費として、年300万円が必要な場合、FIREに必要な金額7500万円となります。

毎月20.5万円を20年積立投資すると達成可能。(利回り4%の場合)

このように、一切働かない場合、不労働取得(資産運用の収入)だけで生活するために、高額な資産が必要となります。

「サイドFIRE」とは

資産運用で収入を得るとともに、本業や副業の仕事でも収入を得ること。

経済的自立をすることで、好きな仕事を選んだり、勤務時間を減らすことができる。

例:FIRE後に生活費として年300万円必要な場合、FIREに必要な金額は4500万円となります。

・資産運用による不労働所得 年180万円。

・少し働いて得る勤労収入 年120万円。

毎月12.3万円を20年間積立投資すると達成可能。(利回り4%の場合)

このように、資産運用と勤労収入を組み合わせた、「サイドFIRE」ならサラリーマンの自分でも現実的に目指せる範囲になると思います。

一般的にFIREとは、20代、30代から準備を始めるものだと思われていますが、サイドFIREであれば40代や50代でも全く遅くはありません。

積み立ての例では、年利4%で計算した内容で目標額を算出しています。これは、退職後、資産運用をしながら4%未満に支出を抑えることができれば、高確率で30年以上資産を維持できるという米国の金融理論、いわゆる「4%ルール」をベースにしています。

4%ルールでは、年4%以上で運用することが前提になっています。4%というのは米国の過去のS&Pが株成長率年7%からインフレ率(物価上昇率)3%を引いた数字になります。日本のインフレ率は、1%未満のため、よりFIREしやすい環境と言えるでしょう。

しかし、年4%というのはある程度のリスクを取らなければ、達成できない数値になります。さらに、リスクを取っても成績が保証されているわけではありません。そこで、FIREでは運用の手段が非常に重要な鍵となります。

まとめますと、サイドFIREとは、以下の状態になることを指します。

・サイドFIREの必要となる目標額は、あなたの目指す将来像で変わりますが、「年間生活費 × 25倍」を貯めることで達成します。

・手持ち資産と働いて得る労働収入を差し引いた額を、目標額として資産運用にて貯める必要があります。

(サイドFIREの場合、フルFIREよりも簡単に目標額に達成可能です。)

・資産運用による不労働所得を利回り4%で計算し、一定額後を20年から30年と長期で積み立てることで、リスクを抑えながら目標に達成する事ができます。

BONDS
BONDS

2022年はコロナ禍が続き厳しい状況が続いています。しかし、少しでも生活を楽しく、生活を楽にするためにあなたは何をしていますか?

私は、今の生活を少しでも良くするためには、現状維持では環境の変化に対応できず、いずれ生活ができないほど苦しい状況になってしまうと考えています。

また、外部環境の変化や、家庭などの内部環境の変化も、現状維持することが難しくなる一方です。努力する人だけが、今後生き残れる時代になってきているのだと感じています。

今の状況に対して、時間がないからやれていない、やり方がわからないと言うことで動けない。歳をとると、昔より一層言い訳が増えているのではないかと思います。

私は、20年近く本業のサラリーマン生活を送り、日々仕事に忙しい毎日を過ごしてきました。また、家族との生活や子供の世話をする中で、あっという間に時間が過ぎ、もう40歳を超える年齢になってしまいました。残りの人生も積極的に動ける時間がどんどん少なくなっていますが、動ける時に動いてみたいと思います。

また、本業のサラリーマン生活も、将来に渡って今の給料が支払われるわけではないという現実を受け入れる必要があります。サラリーマンは、50代・60代になると役職定年となり給料が激減することが確定している職業です。さらに、定年退職後は、再雇用でも働かないと年金が足りなくなる可能性があるため、アルバイト並みに給料が下がった状態で働き続けなければならないという現実を目の当たりにしてきました。

このように40代の今のうちから現在の本職の収入が減ってしまうことを前提に、副収入を得られる仕組みを導入する必要があると感じるようになりました。

これからどの程度貯めておくかは、自身のライフスタイル次第になりますが、なるべく老後はゆっくりと過ごしたいと思っています。しかし元気なうちは、個人事業主になったり、副業によって投資信託・株・ETFの資産を増やして、サイドFIREの目標金額を早期に達成したいと思っています。

まだまだ、始めたばかりですので、うまくいくものもあれば、うまくいかないものもあるかもしれません。また、もっと良い方法があると思いますので、ぜひ参考にしてもらい、サイドFIREを達成しましょう。

サイドFIREの準備をしよう

前章で、サイドFIREとは何か、サイドFIREのためにいくら貯め、足りない部分に対して目標額を決めて投資を開始すれば良いということが理解できたかと思います。

では、すでにサイドFIREを達成した成功者はどのようにして資産を増やしたのでしょうか?資産運用による不労働所得を利回り4%をどのように実現したのでしょうか?

その目標達成の方法が株・投資信託・ETFに投資することだということがわかっています。これらの投資をいずれも一定額で長期にわたり定期的に買い付けることで、リスクを抑えながら利益を生み出す方法を取っているのです。

それではサイドFIREのための準備について説明します。サイドFIREの準備は大きく分けて4STEPがあります。

<サイドFIREを始めるための準備> 

準備STEP1:海外向けの投資先・商品を決めましょう!

準備 STEP2:投資信託を購入するための証券会社口座を開設しましょう!

準備 STEP3:海外向けの投資信託を毎月決まった日に定額で購入しましょう!

準備 STEP4:購入した投資信託を長期に保有しましょう!

以上終わりです。たったこれだけ出来ればあなたもサイドFIREに向けて準備が完了したことになります。

簡単に言ってしまえば、海外の株を長期に持って儲けた資産があなたの将来の備えになるということです。

しかし、準備の考え方は簡単ですが、サイドFIREを達成するためには、長期で投資先の投資信託・株・ETFの購入を継続し、いずれも一定額で長期にわたり定期的に買い付け、リスクを抑え利益を生み出し続けることが必要になります。

投資に対するリスクを取ることは、自己責任ですので、その点ご理解の上、以降を読み進めていただけますようお願いします。

それでは、早速各STEPでどのようにすれば良いかを学んでいきましょう!

準備 STEP1:海外向けの投資先・商品を決めましょう!

本章では、サイドFIRE達成の鍵である、株・投資信託・ETFを知り、海外向けの投資商品がどのようなものがあるのか、どう始めれば良いかを紹介します。

投資先・商品選びがとても大切なので、しっかりと納得したものを選んでください。

それぞれ、株・投資信託・ETFには、メリット・デメリットがあり一概にどの商品が良いかは、あなたが最終的に判断することになります。他の人がこれが良い、これ以外はダメという偏った意見もありますが、なぜその商品が良いと言っているのか冷静に判断できるようになりましょう。私自身も今まで国内の企業の個別株に投資したことはありましたが、海外の株を買うことにはかなり大きな壁を感じていました。

それでは、インターネットで、海外の株・投資信託・ETFを調べてみてください。色々な商品名の株・投資信託・ETFなどがあり、どこに投資したら良いのかがわからない状況になると思います。

まず初めに、どこ向けのどの商品を買えば良いかの壁にぶつかります。せっかく貯めたお金を海外に投資するのは重要なのですが、知識がないことによりどの商品を買えばよいか路頭に迷い、挙句の果てに誤った判断をしてしまうおそれがあります。

さらに、投資というキーワードを聞くと、拒絶感があったり、損をしてしまうのではないか?というイメージを持たれている方も多くいるのではないでしょうか?投資は自己責任ですので、リスクをしっかりと理解して余剰金で運用をしましょう。

本章の結論から先に言いますと、私がたどり着いた結論は以下になります。

「米国株、または、全世界(オールカントリー)株を対象としたインデックスの商品」を選ぶことです。

この商品を長期保有を前提に継続的に20年以上投資を続けることにより、複利によって、資産が増え将来の構えができることになります。(どこのエリアを対象とするのかは、世の中の動向で常に変わります。あなたが始めた時は、この本の内容とは異なるリスクに変わっていますのでその時、その時のリスクを考えて投資先を選びましょう。アメリカ株だけでは不安という方は、オールカントリーを選ぶようにするなど、リスクへの考え方をしっかりと持っておいてください。)

米国株を選ぶ人に多く見られる考え方:

やっぱりアメリカが一番成長するから、アメリカに投資しておけば良いだろう。

オールカントリーを選ぶ人に多く見られる考え方:

アメリカだって20年後は不安があるかも。別の国が発展するから、アメリカだけに投資は危険だろう。

海外向けの米国株を買う方法をもう少し具体的に紹介します。

企業の個別株を購入する、投資信託を購入する、ETFを購入する3つの方法があります。

これから私が説明する内容に少しでも疑問があったり不安を感じたりしたら、そこがあなたが感じているリスクです。なぜその疑問を持ったのか?この説明は信じられないという点が重要で、鵜呑みすることがないように、あなたの視点での結論を出し、最適な投資先を選んでください。

サイドFIREを達成するための投資先で注目を浴びているのが、海外向けの投資信託になります。

なぜ投資信託が選ばれるのでしょうか?投資商品についての動画サイトや本、ブログを読むと辿り着くのは、必ずと言って良いほど、全世界を対象とした株式の投資信託、または、米国を対象とした株式の投資信託になっているのです。その中でも投資先である海外向けの商品の大本命となるのが米国株です。理由は簡単で、アメリカ株は今までも成長しているから、これからも成長するからです。

これから説明する内容のサイドFIREの投資先について、「投資信託」を中心に説明していきます。

企業の個別株を選ばなかった理由:

20年後も投資先の会社が将来儲かるのを見つけるのは素人では不可能に近く、さらに、投資対象を1社に数百万円から数千万円の投資するのは危険なのでやめた方が良いと思うから。

ETFを選ばなかった理由:

これから説明をしていくNISAを使った長期投資の場合、得られる配当金を再投資できないから。

それでは、米国株を対象とした「投資信託」のうち、どの商品を購入すれば良いかを紹介していきます。

「投資信託」とは、たくさんの投資家から集めた資金を一つにまとめて、投資の専門家である運用会社が国内外の株式や債券などに分散投資を行い、その運用成果を投資家に分配する「金融商品」のことです。

投資信託が選ばれる理由は、投資の専門家が、分散投資をしてくれるため、優良な成績を収めている株式を購入するので、個人で投資先を選ぶよりもリスクが下がるためです。

次に、選ばれている投資信託の「金融商品」について、「インデックスファンド」が選ばれています。

インデックスファンド(英語: index fund)とは、ファンドの基準価額がある「株価指数(インデックス)」と同じ値動きを目指す運用をする投資信託のことで”パッシブファンド”とも呼ばれます。

通常当該ファンドがベンチマークとする株価指数(インデックス)に採用されている銘柄群と全く同様の銘柄構成を採り、各企業の株式のファンドへの組み入れ比率も株価指数への影響度に比例した割合となります。

また株価指数の銘柄入れ替えが発生した際には、当該ファンドも指数の対象から外れた企業の株式を売却し、新たに指数に採用された企業の株式を購入する動きを取ることから、指数から外れた企業にとっては株価の下落要因に、新規採用企業にとっては株価の押し上げ要因となります。

サイドFIREの投資先と商品については、素人が選ぶのではなく、投資のプロが株価指数(インデックス)に併せた運用商品を選ぶことによってリスクを下げることにしましょう。

投資リスクを少しでも下げるためには、米国株の投資信託のインデックスファンドを選ぶということです。こうすることで投資金額を1つの会社に絞るのではなく、複数の会社に分散して投資するということができ、投資の専門家が選んだ商品を選ぶことが出来るのでリスクが低減されるのです。

次に、あなたが悩まれるのは、この”株価指数(インデックス)”を何を選べば良いのかという点が悩むことになります。

この株価指数(インデックス)により選ばれた企業によって投資成績が決まります。サイドFIREの投資先の基準として利回り4%を目標としていくため、この基準にあった成果が出ている株価指数(インデックス)を選ぶことになります。

米国株の場合、主要な株式指数には、S&P500やNYダウなどがあります。この指標に連動する投資信託やETFならば、ダイレクトに米国株の成長に乗ることができます。

「投資信託」を中心に説明しましたが、3つの米国株への投資について、どれが正しい答えというものはありません。あなたが望むサイドFIREに向けて各投資先の特徴に合わせて、自身のスタイルに合った投資方法を見つけてください。

<米国の個別株の特徴>

アメリカの個別株には、アップル、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コムといった巨大IT企業や、コカ・コーラ、P&Gといった老舗大企業が数多く存在し、世界経済を牽引しています。

個別株は、値上がり率が狙えるだけはなく、配当による株主還元を重視する米国株は、配当利回りだけで4%を達成できる銘柄が多数存在するのもメリットがあります。

投資信託よりもリスクは高まりますが、より高いリターンを狙って個別の米国株への投資できます。

アップルやテスラなど、数十年間にて急激に成長した企業の株を保有することで、より高いリターンが得られることもあります。

<米国の投資信託の特徴>

株価指数(インデックス)であるS&P500などをベンチマークとする投資信託です。投資信託には、S&P500に連動するETFを組み入れている商品やS&P500の組み入れ銘柄でポートフォリオを組んでいる商品などがあります。これらのインデックスファンドを利用することで、S&P500への投資同等のパフォーマンスを期待できるようになります。

投資信託は信託報酬がETFよりも高めとなる傾向ですが、100円からの金額単位の投資が可能です。また、つみたてNISAで運用できる商品がある点も、長期的な運用をお考えの方にメリットとなります。

投資信託の積み立ては、100円から、また自動で再投資も手間なくできることもメリットとなります

なお、投資信託は非上場のため、基準価額での取引となり相場変動時にリアルタイム取引ができないことがデメリットです。また、取引コストが低く抑えられたインデックスファンドであっても、ETFと比較するとコストは一般的に大きくなります。

<米国のETFの特徴>

ETFとは、証券取引所に上場し、株価指数などに代表される指標への連動を目指す投資信託で、「Exchange Traded Funds」の頭文字をとりETFと呼ばれています。

ETFはインデックスの投資信託ですが、一般の株と同じように価格が変動し、好きなタイミングでドル建て、円建てのどちらかで購入できます。

投資信託で毎月積み立てるは同じですが、ETFは株としての扱いと同じように配当を得られる(再投資はできず一度配当金をもらう)という違いがあり、配当金が年4回得られるため、短期で配当を得られることを楽しみたいという人に向いています。

米国のインデックス株に投資するETFとして「VOO」「VTI」が有名です。

「VOO」は、S&P500に連動した米国ETFで、正式名称は「バンガード・S&P500 ETF」です。

「VTI」は、米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーする「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」です。

VOO、VTIを直接購入すると、投資信託ではなかった配当金、分配金が年4回、ドルにてもらえるようになります。

ETFでは、再投資ができないという仕組みなので、一度配当をもらい、再度購入金額のETFを購入し直すということで、資産を大きくしていくことになります。

BONDS
BONDS

私は、株価指数(インデックス)のS&P500をサイドFIREの投資先に選びました。

こぼれ話に、S&P500を選んだ理由を紹介します。どの指数を選ぶかの参考程度にご確認ください。

S&P500とは、ニューヨーク証券取引所(NYSE)やNASDAQなどに上場している銘柄から選出された500銘柄で構成される株価指数です(※2021年12月31日現在505銘柄)。米S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が提供するアメリカの代表的な株価指数です。アメリカの株式市場全体を反映する指数とされ、S&P500対象の時価総額はアメリカの株式市場の総額約8割を占めることから、投資先は「S&P500だけでいい」と考える投資家もいるほど注目を集めています。かの投資家ウォーレン・バフェットも個別株よりもS&P500への投資を勧めるほどです。

S&P500への投資メリットや取引方法について解説します。併せて、今後の動向や注意したいリスク要因についても触れていますので参考にしてください。

S&P500は時価総額加重平均型の株価指数で、以下の式で算出されます。

構成銘柄の時価総額の合計÷基準点の時価総額合計÷除数
(※除数=指数に連続性を確保するための数値)

S&P500との連動を目指す投資信託であれば、基本的にどのファンドもほぼ同じ値動きをします。従って、なるべくコストの少ないファンドを選ぶことが、利益を獲得する上で重要といえるでしょう。

例えば、信託報酬が年間で税込み0.0938%の場合、100万円を運用したとしても、かかるコストは年間たったの938円です。

S&P500への投資が注目される理由は大きく2つあります。

・米国株は、長期的に上昇を続けている

米国株は、過去リーマンショックやコロナショックなどの大幅下落局面もありましたが、過去30年間上昇を続けています。これは、アメリカの経済が成長を続けてきたからです。S&P500はアメリカ株式市場をほぼ反映しており同様に上昇を続けています。S&P500に投資しておけばアメリカ株式全体への投資へと同等のパフォーマンスが期待できるのです。株価指数の上昇率においてはNASDAQ100の方が上回りますが、新興企業が中心ということもあり変動幅が大きくなります。リスクを抑えて長期的に運用したい場合には、S&P500が選択肢として有効でしょう。

・分散投資が手軽に実現できる

分散投資は投資リスクを抑えるために欠かせない手法ですが、個別株で分散投資を実現するには銘柄選択や購入など大きな手間がかかります。米国企業についての情報収集は、身近な国内企業とは異なり簡単ではありません。S&P500は11業種・優良500社を対象とした指数ですので、S&P500へ投資するだけで分散投資が実現します。これから米国株への投資をお考えの初心者の方も投資しやすいでしょう。

S&P500の今後はどうなるのでしょうか?S&P500へ投資する際には、今後の見通しや、想定されるリスク要因についても理解しておく必要があります。

・堅調な推移が期待されている

米国株は下落局面もありましたが、何度も回復し成長を続けています。直近では2020年春に新型コロナウイルスの感染拡大懸念により暴落しましたが、その後半年ほどで回復し上昇を続けています。アメリカの経済成長を支えているのは、人口の増加です。アメリカの総人口は、2020年時点で3億3,145万人あまりで、10年前と比較して7.4%増加しています。かつてほどの勢いではありませんが増加傾向が続いており、国連による世界人口予測(2019年)によると2050年には3億8,000万人目前です。

人口の増加は労働力の増加でもあり、経済成長が期待できます。一時的に経済が停滞した場合でも、積み上げられた消費者需要が表面化するベントアップデマンドにより強い回復が期待できるでしょう。さらに、アメリカは世界経済の中心であり、最もイノベーションが活発です。現在好調のGAFAMをはじめ、IT関連企業の先行き予測も好調で、市場では引き続き企業業績は上がると予測されています。このような背景から、アメリカ経済は長期的に成長を続け、その動きを反映するS&P500も堅調な推移が期待されています。

注意したいリスク要因

S&P500は過去30年スパンで見ると成長していますが、将来が保証されているわけではありません。これまで短期的には大きな下落も経験しています。コロナショック以降は上昇基調が続いているものの、BofA(バンクオブアメリカ)をはじめ、近い将来の調整を予測している専門家も少なくありません。インフレ率の上昇や利上げなどをきっかけに、短期的に下落する可能性もあるでしょう。

また、新型コロナウイルスによる経済停滞にも注意が必要です。ワクチンの普及で経済活動は回復してきましたが、新たな変異株の脅威により、再び停滞する可能性もあります。サプライチェーン危機の懸念もあるでしょう。日本からS&P500に投資する場合には、為替リスクも生じます。ドル建てで値上がりしていたとしても、ドル円が購入時よりも大きく円安に振れていれば、マイナスとなるケースも出てきます。S&P500が理解できたと思いますので、具体的にS&P 500に連動する投資信託一覧を見てみましょう。

『S&P500』に連動する投資信託を一覧でまとめるとともに、コストや純資産残高を比較します。

  • コストで選ぶなら『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』
  • 純資産残高で選ぶなら『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』
  • つみたてNISAで投資できるS&P500の投資信託は現時点で8本
ファンド名 純資産

(億円)

信託報酬

(税込)

つみたて

NISA

運用会社
SBI・バンガード・

S&P500インデックス・

ファンド

1,160 0.0938% SBIアセットマネジメント
eMAXIS Slim

米国株式(S&P500)

2,547.7 0.0968% 三菱UFJ国際投信
つみたて米国株式(S&P500) 1.5 0.22% 三菱UFJ国際投信
Smart-i S&P500インデックス 2.5 0.242% りそなアセットマネジメント
iFree S&P500 インデックス 183 0.2475% 大和アセットマネジメント
NZAM・ベータ S&P500 0.4 0.2673% 農林中金全共連

アセットマネジメント

iシェアーズ 米国株式

インデックス・ファンド

52.7 0.4125% × ブラックロック・ジャパン
農林中金<パートナーズ>

つみたてNISA米国株式 S&P500

32.5 0.4983% 農林中金全共連

アセットマネジメント

米国株式インデックス

・ファンド

60.3 0.506% ステート・ストリート・

グローバル・アドバイザーズ

農林中金<パートナーズ>

米国株式 S&P500

インデックスファンド

6.6 0.6083% × 農林中金全共連

アセットマネジメント

iFreeレバレッジ S&P500 41 0.99% × 大和アセットマネジメント

『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』の次に信託報酬が少ないのは、三菱UFJ国際投信の『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』です。信託報酬は、年間で税込み0.0968%以内。『SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド』と比較しても、遜色ない低コストぶりです。

純資産残高は約2,547.7億円で、2021年1月29日時点でもっとも運用残高の多いS&P500に連動する投資信託です。より多くの人が資産を預けている観点から、人気のファンドといえるでしょう。

三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズは、業界最低水準の運用コストを目指すインデックスファンド・シリーズ。今後も引き続き、比確的安い信託報酬での運用が期待できそうです。

つみたてNISA対象商品もある

2021年3月1日現在、S&P500に連動する投資信託では下記の8ファンドがつみたてNISAの対象商品になっています。

つみたてNISAについては、後述の章で詳しく説明しています。

S&P500に連動する、つみたてNISA対象の投資信託

ファンド名 運用会社
米国株式インデックス・ファンド ステート・ストリート・

グローバル・アドバイザーズ

iFree S&P500インデックス 大和アセットマネジメント
農林中金<パートナーズ>

つみたてNISA米国株式 S&P500

農林中金全共連

アセットマネジメント

NZAM・ベータ S&P500 農林中金全共連

アセットマネジメント

eMAXIS Slim

米国株(S&P500)

三菱UFJ国際投信
つみたて米国株式(S&P500) 三菱UFJ国際投信
SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド SBIアセットマネジメント
Smart-I

S&P500インデックス

りそなアセットマネジメント

金融庁のHPを基に作成

先述の『iFreeレバレッジ S&P500』など、S&P500に連動する投資信託の一部はつみたてNISAの対象外になっています。つみたてNISAを活用した資産形成を考えている場合は、あらかじめ対象ファンドを確認しておくと安心です。

今後も次々と良い商品が出てくる可能性がありますので、ぜひ最新の情報にて判断するようにしてください。

S&P500の構成銘柄

S&P500の構成銘柄は、一定の時価総額(2021年11月時点で131億ドル以上)や4期連続黒字、浮動株比率50%以上などの条件を満たすアメリカ国内の優良企業です。構成銘柄は、年4回必要に応じて入れ替えが行われます。構成比率は時価総額が大きいほど高くなり、上位は、GAFAM(Google・Apple・Facebook・Amazon・マイクロソフト)と呼ばれるビッグ・テックやテスラなどが占めています。

【構成比率上位10銘柄(2021年12月31日時点)】

アップル 情報技術
マイクロソフト 情報技術
アマゾン・ドット・コム 一般消費財
アルファベットA

(Goolge)

電気通信サービス
テスラ 一般消費財
アルファベットC

(Goolge・議決権なし)

電気通信サービス
メタ・プラットフォームズA

(Facebook)

電気通信サービス
NVIDIA 情報技術
バークシャー・ハサウェイB 金融
ユナイテッドヘルス・グループ ヘルスケア

このように、S&P500の構成銘柄が年4回必要に応じて入れ替わり、また、厳しい基準を満たしたアメリカ企業のみが採用されるということになります。急激な成長は見込めないが、自動的に、アメリカのTOP500の企業に投資ができる。なるべく手数料がかからないものを選んでおけば、リスクは低いであろうというのが選定の理由になります。

さて、あなたは何に投資しますか?この選んだものが納得できるか確認しましょう。誰かから勧められたから、なんとなくこれが流行っていそうだからという理由は危険ですので、しっかりと話し合って投資先を選んでくださいね。

準備 STEP2:投資信託を購入するための証券会社口座を開設しましょう!

サイドFIREのための投資は、投資信託の米国株インデックス(S&P500)のように、成長が見込めるものの、長期保有のリスクを抑えた商品を購入頂く事が重要だとわかって頂けたと思います。あなたは、どのインデックス商品を選びましたか?購入する候補が決まったと思いますので、次のステップに進みましょう。

しかし、早速投資を始めようと思っても、証券を取り扱う口座を持っていないと投資を始められませんので、投資信託を購入できる証券口座を開設する必要があります。

本章では、証券口座を開設する際の注意事項を紹介します。

注意事項1:まず、投資信託の商品を扱っている証券会社が異なっているため、選んだ商品が購入できるか事前に確認する必要があります。例えば同じ指標のS&P500でも、商品によっては、購入や売買時に手数料がかかったり、信託報酬が高いものがあります。なるべく有利な商品を購入することが大切です。

注意事項2:投資信託は、NISA口座・ジュニアNISA口座の枠組みを使って購入して欲しいと思います。投資信託を購入できるための通常の口座に加え、NISA口座の合計2つを持つことになります。

NISA口座経由で経由で購入する理由は、NISA口座で購入した商品については、儲かった分のお金にかかる税金(20%)がかからなくなるからです。儲けた分全て手元に残ります。

例えば、通常の口座で投資信託の商品を購入した場合、500万円が600万円になり100万円儲かったとします。

通常の特定口座や一般口座で購入した場合、この100万円の利益に対して、20万円が税金でなくなってしまうことになります。

この儲けである20万円に税金がかからないようにするために、つみたてNISA口座・一般NISA口座・ジュニアNISA口座で投資信託を購入する必要があるのです。このNISA制度の概要は、一定額以内の投資枠に対して、得られた利益については、非課税になるという仕組みになります。

NISA口座使って購入した投資信託の商品の儲け分については、20%の税金がかからない。

これをしっかりと覚えておいてください。

さて、投資信託の商品を購入するには、自身で選んだ商品の取り扱いがあり、NISA口座を作らないといけないという事が注意事項として伝わったと思いますので、早速、銀行口座、投資口座(通常の口座とNISA口座)を作りましょう。

え?証券会社だけではなく、銀行口座も作らないといけないの?と思われた方もいるかもしれません。サラリーマンなど社会人として給料をもらっている人であれば、銀行口座を持っているのが当たり前なので、わざわざ銀行口座を作りたくない!という方もいるかもしれません。

銀行口座を作ることを勧める理由は、毎月一定額を購入する金額を、無料かつポイントをもらえる口座引き落としにして毎月自動で支払いを行うためです。引き落としの際に、毎回手数料が発生したり、自分で振り込まないといけないのは面倒ですよね。また、引き落としの際に、クレジットカードやポイントが付く方法もあります。

証券会社の仕組みには、一度設定しておけば、月々決まった日に、決まった額を投資できる仕組みが用意されていますし、その仕組みを使うと購入手数料もかからない、また、クレジットカードの引き落としでポイントが付与されるなどの銀行口座と連携した証券口座も用意されています。

サイドFIREの仕組み作りとして、毎月決まった額を、決まった日に決めた投資信託の商品を20年から30年、サイドFIREの目標額になるまで忘れずに、自動で行う仕組みを構築しておく必要があります。

自動でほったらかしという事が大切なのです。毎月手動で購入しようとすると、高かったら買うのをやめてしまったり、他の商品を買ってしまったりとその時の感情が入ってしまいます。また、仕事に忙しくて買い忘れがあるなど、購入のミスも発生してしまいます。

そのため、サイドFIREのために、自動購入ができる銀行口座・証券口座を持つ必要があります。口座開設には、マイナンバーカードがあると申請が楽になりますので、もし持っていない方は取得しておくと良いでしょう。

お勧めの証券会社:

・楽天証券

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さて、自動的に毎月投資信託を購入できる自動化の仕組みが必要と理解頂けたと思いますが、ここでもう少し、儲けに対して税金がかからなくなるNISAについてピックアップしたいと思います。

通常、株式で儲けが発生した場合、儲け分に対して約20%の税金が引かれています。この税金を非課税にする仕組みがNISAなんです。

NISAには、一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの3つの仕組みが用意されており、今後制度が見直され、さらに拡充されることになるかもしれません。

このNISAの仕組みをうまく活用することにより、

・一般NISAの場合、5年間で600万円分の投資に対する利益については、税金がかからないという形になります。

・つみたてNISAの場合、20年間で800万円分の投資に対する利益については、税金がかからないという形になります。

・ジュニアNISAの場合は、1年間で80万円の投資を、仕組みが終了する2023年までの購入分について、税金がかからないという形になります。

税金の仕組みは将来どの程度になっているかわかりませんが、現在の段階で非課税を獲得できるのはとても大きいことであると思います。

一般NISAとは、2014年1月にスタートした、少額からの投資を行う方のための非課税制度です。

例えば投資信託に投資した場合、「普通分配金」と売却時の「譲渡益」が非課税になります。ただし、他の口座(一般口座や特定口座)で発生した譲渡益や配当金等との損益通算はできません。運用益・分配金を非課税で運用できるのは、最大5年間です。

つみたてNISAとは、2018年よりスタートした、少額からの投資を行う方のための非課税制度です。手軽に資産形成でき、運用益・分配金を非課税で運用できるのは、最大20年間です。特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。毎年40万円を上限として、一定の投資信託の購入が可能です。購入した投資信託で得た運用益と分配金は、20年間は課税されません。

課税口座(特定口座・一般口座)で購入した投資信託では、運用益と分配金に対して約20%の税金がかかりますので、NISA口座で購入する必要がります。

2020年10月時点では、つみたてNISAは2042年まで申し込みや投資信託の購入を行うことができる制度です。2042年までに購入した投資信託は20年間非課税で運用することができますが、その翌年から買い足しなどが現状はできません。

詳細は金融庁のHPを確認するようにしてください。

NISAの非課税期間が終わったらどうなるのでしょうか?

一般NISAの非課税期間は最長5年間で、5年経過後は課税口座に移行するか、翌年の非課税枠に移行(ロールオーバー)することができます。ロールオーバーによって翌年の非課税枠を使ってしまいますので、翌年は投資枠を増やすことができません。ロールオーバーすることにより、翌年は新規の積み立てはできませんが、5年間積み立てた投資に対する税金を再びNISAに回すことで、税金がかかるのを回避することができることになります。

一方、つみたてNISAではロールオーバーができません。20年を過ぎた後は、何かしらの対処をしなくてはならないのです。ここからはその対処法についてご紹介します。

1.課税口座で引き続き運用する

20年間の積み立てで保有した投資商品を売却せずに引き続き運用したいという場合は、特定口座や一般口座といった口座で運用を継続することができます。これらの口座はどちらも課税口座ですが、NISA口座からの払い出し(口座の移し替え)には特別な手続きは必要ありません。

つみたてNISA口座の資産を課税口座に移した場合、非課税期間中の利益について課税されることはありません。そのため、非課税期間中に保有資産額が増加していた場合はメリットがあります。ただし、保有資産額が減少していた場合はデメリットが生じる可能性があります。

たとえば、つみたてNISAで合計400万円投資し、20年間運用した後の評価額が380万円になっていたとします。利益は出ていないので、税金がかかることはありません。ですがこれを課税口座に移して運用し続けた場合は注意が必要です。

評価額が上昇し、資産額が400万円に戻ったため売却をしたとします。つみたてNISAの運用期間も含めれば利益は出ていませんが、口座を移してからは20万円の利益が出ていることになり、その分だけ課税されてしまいます。

2.売却して現金にする

満期をむかえた、つみたてNISAの運用を考える際に最も簡単なのが、「売却して現金化する」という方法です。

売却する場合は、必ずしも20年間待つ必要はありません。もし、自分が保有している資産が値上がりして、いまが売り時だと思った場合は、自由に売却することができます。もちろん非課税期間内での売却ですので、税金がかかることはありませんが、一般的には、つみたてNISAは長期間運用するのに適した制度です。積み立てられる額にも限りがあることから、できるだけ長く持っておくことがよいでしょう。

3.再度、つみたてNISAの枠を使う

つみたてNISAでは、ロールオーバーができません。ただし、新たにつみたてNISAで積立投資すること自体はできるので、運用で得た利益を現金化して、それを元手に新しくつみたてNISAを始めるのも一つです。

この場合でも年間の投資限度額は変わらず40万円までなので、それ以上の額の投資をする場合は、課税口座を使うことになります。

BONDS
BONDS

S&P500eMAXIS Slimという投資信託を紹介します。S&P500の他にも色々な分野に投資が出来るインデックス商品ですが、いずれもリスク分散ができるような商品になっています。全世界に投資した方が安全と考えたり、日本に投資した方が安全と考えたり。また将来を考えてアメリカ株よりも不動産のリートに投資するなど、皆さんの考えでリスク分散を図っていきましょう。

間違っても1つの個別株などに資産を集中させすぎない事が重要です。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim先進国株式インデックス

eMAXIS Slim新興国株式インデックス

eMAXIS Slim国内株式(日経平均)

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)

eMAXIS Slim先進国債券インデックス

eMAXIS Slim国内債券インデックス

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

eMAXIS Slim先進国リートインデックス

eMAXIS Slim国内リートインデックス

準備 STEP3:海外向けの投資信託を毎月同じ日に定額で購入しましょう!

お疲れ様です。ここの章まで、読み続けていただけたということは、無事に、サイドFIREのために購入するインデックス株の商品名が決まり、銀行口座と証券口座とNISA口座の申請が終わって、口座開設待ちになっている状態であると思います。NISA口座の開設の2週間程度がとても待ち遠しく、その間の投資信託の価格の変動が気になるところです。

本章では、口座が開設され、投資を始めるまでの間に、いつ投資信託をいくら購入すれば良いかについて紹介していきます。

お伝えしたいポイントとして3点あります。

ポイント1:購入時はクレジットカード経由など、証券会社に用意されているキャッシュバックの仕組みを使って、購入時にポイントが得られる買い方をしてください。数ポイントかもしれませんが、長期に渡って購入を続けますので、可能な限りポイントなどを得られる経路で投資信託を購入しましょう。

ポイント2:購入日は、購入予定の商品が傾向として何日に購入すると成果が出ているのか過去の実績を参考にしてください。購入日は、自分自身で選ぶ事ができる場合があります。毎月1日に購入するなど、決まっている場合は仕方ありませんが、自分で選べる場合は、何日に購入するとより成果が出るのかを信じて購入してみてはいかがでしょうか?

ポイント3:購入にかかる手数料がかからない仕組みになっているか確認してください。海外の株を買うので、ドル建てにするために、円⇨ドルに変更する際の手数料など、いろいろなところで余計な費用を使っていないか確認してみてください。

楽天証券での積み立てイメージを紹介します。あなたの余剰金次第で、どちらを選ぶか決めることになります。年間で満額を積み立てなかった場合は翌年への繰越はありません。

つみたてNISAの設定方法

積み立て例:投資枠は年間40万円です。毎月3.33万円を積み立てると満額となります。個別に400円をスポット
  購入すると、満額積み立てになります。

自動設定で楽天クレジットカードで積み立てる場合は、毎月1日に購入になります。

自動設定で楽天キャッシュで積み立てる場合は、毎月自身で選んだ設定日に購入になります。

購入手段は、キャッシュバックのポイントで有利な方を選びましょう。

一般NISAの設定方法

積み立て例:投資枠は年間120万円です。毎月10万円を積み立てると満額となります。

自動設定で楽天クレジットカードで積み立てる場合は、毎月1日に購入になります。

自動設定で楽天キャッシュで積み立てる場合は、毎月自身で選んだ設定日に購入になります。

購入手段は、それぞれ5万円が限度額のため両方で合計10万円を設定しましょう。

ジュニアNISAの設定方法

積み立て例:投資枠は年間80万円です。毎月6.66万円を積み立てると満額となります。個別に800円をスポット
  購入すると、満額積み立てになります。

自動設定でジュニアNISA口座から、毎月自身で選んだ設定日に購入になります。

このように、積み立て期間と年間投資額が異なりますので、この点を考慮して、つみたてNISAとするのか、一般NISAとするのかを選んでください。途中での切り替えは

一般NISAとつみたてNISAを選択後、取引をした場合、翌年まで区分変更(一般NISA⇒つみたてNISA、つみたてNISA⇒一般NISA)できません。

そのため、年間120万円の負担が厳しい場合などがあるため、収入などを見越して購入をするようにしてくださいね。

BONDS
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我が家の場合、夫婦(一般NISA)、子供4人の非課税枠は、1840万円になります。

自分:120万円×5年(一般NISA) ・・・600万円

妻:120万円×5年(一般NISA) ・・・600万円

子供:4人80万円×2年(ジュニアNISA) ・・・640万円

1840万円の投資全てに税金がかからないということは、かなり大きいのではないでしょうか?

つみたてNISAの場合、20年後に投資を続けた場合、運用利回り次第かもしれませんが、1840万円が生み出した利益について、20%の税金がかからないという考え方になると思います。

投資信託の利益を税金で無くしてしまうか、NISAを使ってそのまま利益として獲得するか。誰がみてもNISAを使った仕組みを作って、投資をした方が良いです。

また、子供のNISA枠も子供の人数分使うことができます。毎年、定期預金で貯めるよりも、このような投資信託を子供の将来のための資金として蓄えてはいかがでしょうか? 私自身、積み立てをしているということに満足してしまい一度設定した後、特に見直すわけでもなく、惰性で続けてしまっていました。さらに悪いことにジュニアNISAにも面倒だということで一切調べることなく時間ばかりが過ぎてしました。

ジュニアNISA枠は、2022年時点では年80万円となっています。

子供が4人のでと、それだけでも年間320万円ですが、2年で640万円の非課税枠を持つことができます。

しかし、ジュニアNISAの仕組みは2023年で制度が終了してしまいます。(今後制度が見直される可能性あり。)

あなたは子供に対してどのような資産を残していますでしょうか?

私は、初めて子供が産まれたときに、子供が成人になるまでになんとか少しでも資金を残したり、将来必要になったときにいつでも使えるように給料から月々銀行から子供の口座に資金を貯める自動積み立てを始めました。銀行での自動積み立てや、学資保険に入るなどして、月々子供たちに対して約1万円程度の貯金を兼ねた、将来に必要となる金額を貯めることをしてきました。

しかし、かなり前から銀行に預けていても金利は雀の涙ほどしか付かず、子供に対して有効な手段で資産を残せていたわけではなかったと振り返って反省しています。(積み立てた金額しか残せていない。)

今まで : 銀行の定期預金(年12万円) ⇨ 学資保険(年12万円)

これから : ジュニアNISA(年80万円)

今一度言いますし、何度も言いますが、NISAの仕組みを使わないと儲けに対して約20%程度の税金がかかってしまうことになります。そのため、サイドFIREに近づくためには、非課税枠を十分に活用して投資を始めましょう。

我が家は、子供4人と自分のNISAの申し込みを楽天証券でおこなっています。

ジュニアNISAは年80万円枠が4人分、一般のNISAは120万円ということで、1年で440万円分の投資信託を購入するように設定しています。

子供たちはまだ10代なので、私が始めた仕組みに加え、自身でも少しづつ投資信託をしていくことで、30代や40代になったときには、FIREを目指せるのではないか?学校だけの面倒を見る学資保険ではなく、人生の準備をさせるという意味でも子供に投資の興味を持たせるのも良いのではないかと思っています。今のうちから資産運用の力を身につけさせ、早いうちにFIREを達成できる可能性が高めていきたいと思います。

自分の給料を将来の子供の成長に合わせて用意して、夢を実現させてあげたい!いつか自分ができなかった夢を実現してもらいたい。約20年先の成人に向けてプレゼントとして貯金を始めました。現在子供が産まれた方や子供がいる方などは、自分だけではなく子供に対するプレゼントとしてNISAでの投資信託をしてはどうでしょうか?現在、制度が見直しの検討中になっています。未成年でもNISAを始めることが当たり前にできるようになると思います。

今時点で少しづつ余剰資金ができてきた方などは、銀行に預けていても全く利子がつかない時代です。少しでも準備をして、将来に向けた準備をしたいものです。

妻の状況としては、自身が使っていない証券会社として、SBI証券を持たせていました。当初同じように、楽天ポイントなどもありますので、楽天証券で積み立てをしようと考えていましたが、手続きも今後の管理も面倒でしたので、口座は増やさずそのままSBI証券にNISA口座を作ることにしました。

次に、つみたてNISAと一般NISAのどちらにしようか悩みました。現在40代ですので、今から20年間、60歳になっても毎月3.3万円を負担するのは厳しいと考え、一般NISAで5年での短期積立を実施することにしました。

SBI証券口座にてNISA申請をWebで行い、最短2日で準備完了とのことでした。

これから、夫婦でトータル5年間での1200万円分の非課税枠。子ども4人のトータル2年間での640万円を得ることになります。家族全員で現在のNISA投資は、約1840万円となりますが、年金の構えとして非課税の権利を行使していきたいと思います。

1年の負担は120万円と大きいですが、5年間での積立計画であれば今の貯蓄額を切り詰め、負担したとしても40代半ば又は後半には一旦非課税枠を使い切ることができると考えています。

やはり、日本の20%の税金がかかるのは儲けを期待するサイドFIREにとっては厳しい条件です。

このように家族全員で対応することで、子どもへの将来の貯蓄をするとともに、自身の年金の蓄えになるのです。

BONDS
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 楽天証券でジュニアNISAのやり方について紹介しましたが、お金の移動が少し手こずりましたので、楽天証券を使った場合のジュニアNISAの口座への資金振り込みのやり方を紹介します。

ジュニアNISAの口座に資金を入れる方法は2ステップ必要となります。基本的に、子供のお金を移動させるという考え方です。

ステップ1:銀行口座から、子供の楽天証券の「未成年総合口座」に移動する。

ステップ2:その後、楽天証券の「未成年総合口座」からジュニアNISAの口座に移動する。

しかし、ステップ1の振込みを、親の銀行口座から子供の「未成年総合口座」に移動するジュニアNISA口座への資金移動(振替)することが楽天銀行の場合できるのです。この方法を取ることで、手数料なく子供の口座それぞれに振り込みができます。

「ジュニアNISA口座」で取引を行うためには、資金移動(振替)が必要となります。

先ず、親の口座から、リアルタイム入金の仕組みを使って、子供の「未成年総合口座」に振り込みます。そうすることによって、振り込み手数料がかからず子供の「未成年総合口座」に移動することになります。

※年間で80万円であれば、贈与税がかかりません。

注意事項としては、1年間の贈与額が贈与税の基礎控除額(110万円)の範囲内であれば、課税対象外となりますが、110万円を超えると贈与税を支払う必要があります。「生前贈与」を活用して資産を贈与していくことで相続税負担の軽減につながります。

次に、「未成年総合口座」に入金したお金を、「ジュニアNISA口座」へ移すことが必要となります。

取引主体者が登録親権者の場合、口座名義人の預金口座のほか登録親権者名義による入金も可能です。

未成年口座へのリアルタイム入金においては、確認画面で振込元の銀行口座をご選択することで子供名義のほか、取引主体者が登録親権者の場合、登録親権者名義による入金も可能です。

また、子供の銀行口座から、直接子供の未成年口座へ振り込むことで準備ができます。

リアルタイム入金とは、楽天証券の提携金融機関からネットバンキングを利用し、楽天証券の口座に資金を入金する方法です。

準備 STEP4:購入した投資信託を長期に保有しましょう!

ここまでSTEPを進めるとサイドFIREのための仕組みづくりが完成となります。今一度おさらいすると、米国株の投資信託(S&P500)を、NISA口座で毎月購入する設定が終わり、購入日が決まり、投資が始まっている状況になったかと思います。ここで、仕組みづくりの最終的な仕上げとして、長期保有に向けた鉄則を説明します。

せっかく作り上げた仕組みを途中でやめてしまうと、サイドFIREが達成しません。20年以上と長い年月をかけて達成するため、ライフステージ毎にお金が必要となり続けられなくなる場面もあるでしょう。その際には無理をせずに一旦やめたり、投資に回していたお金を引き出したりすることも考えてください。あくまでも余剰金の範疇で対応することを心がけてください。

鉄則1:毎月定額で長期間積み立てを行うこと

投資の効果は、いつになることを想定してますか?1年後ですか?それとも5年後ですか?もしこのような短期で成果が出るという考え方を持っている方は、考え方を見直しましょう。価格が変動する商品を長期間で保有する考えですので、短期での成果に一喜一憂することなく、つみたてNISAの場合定額で20年の長期であることを忘れないようにしましょう。理想的には、ほったらかして20年後をお楽しみに!という感覚が大切です。

40歳の方であれば20年。30歳の方であれば30年。このように60歳になった時に、それ以上働くことなく、定年退職をできるように無理なく投資を続けることを前提に始めましょう。

長期に定額を投資することにより、ドルコスト平均法という投資になり、平均的な価格で投資信託を購入することができるため、リスクが下がることになりますので、途中でやめないようにしましょう。

鉄則2:投資信託は投資先を間違えずに選定し、購入手数料、信託報酬手数料などの費用が安いものをえらぶこと。

長期で数千万円の投資をしていくことになります。そのため費用が高い投資信託と安い手数料の投資信託の場合、利回りだけを見るのではなくどのような費用がかかっているのかを確認して下さい。

今後、月に1度一定額を投資することになります。現在、米国株のインデックスの投資信託を選んで頂いていると思いますが、世の中には色々な情報があり、目移りしてしまうこともあるでしょう。数百・数千を超える商品の中から1つの投資先を選ぶのはとても難しいことです。

eMAXISSlim投資信託-S&P500の投資信託をメインに投資するよりも購入手数料や信託報酬が低い商品が出てきた際には置き換える候補となり得ます。

しかし、個別株、レバレッジの商品、銀行員などから勧められた購入手数料や信託報酬が高く長期投資に向かない商品。これらに手を出そうとする場合/手を出している場合は見直しを検討してみてください。

出ていくお金が極力かからない商品を選ぶようにしてください。

鉄則3:儲かっても売らない。サイドFIREの目標金額達成のためにぐっと我慢。

投資信託を始めると、投資信託が日々上昇したり、下降したり気になることがあるかもしれません。

しかしながら投資の実利を得るのは、20年後から30年後です。短期で儲かったと言って、別の商品にすぐに切り替えるとか、投資したものを引き出すなどを行わないようにしましょう。

投資の本質は、複利で儲けるです。短期の利益を確定して売ってしまうと、複利の権利を手放すことになります。福利があるから目標額に達成するのです。100万円程度の儲けではなく1000万円以上の利益を目指していることを忘れないようにしましょう。短期で儲かってもぐっと我慢。売らずに20年後に金額が増えることを考えましょう。

そのため、一度購入した株は基本的に何があっても売らない。売りたい気持ちは心を鬼にして、我慢しましょう。

これで、サイドFIREの仕組みの構築が一通り終わりました。鉄則もお伝えでき、これで完全にサイドFIREの仕組みを構築することができました。あとは、仕組みが勝手に目標に向かって進み始めます。

この仕組みを邪魔しないように資金をしっかりと確保し、今の生活をしっかりと楽しむことを忘れないようにしましょう。

BONDS
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資産運用で最も怖いことは、元本割れをしてしまうことでしょう。他の投資商品と同様に、つみたてNISAで運用する投資信託は基本的に元本保証ではありませんが、経済は長いスパンで見れば成長し続けており、元本割れする可能性は運用期間が長くなるほど低くなります。

とはいえ、元本保証がない投資を20年間継続するのですから、特に投資を今までしたことがない方が不安になるのも当然です。そこで、元本割れが不安な方に向けたアドバイスをご紹介します。

1.感情は捨てて、「継続は力なり」

意外に聞こえるかもしれませんが、投資には、途中で投資をやめないという「メンタルの強さ」が大切です。ここまで解説してきたとおり、資産額の短期的な上下に影響されすぎると、「長いスパンで見たメリット」を得られなくなってしまいます。
特に、つみたてNISAでは投資信託を「ドル・コスト平均法」を使って買い付けをするので、長い目で投資し続けられるとそのメリットが得られます。

ドル・コスト平均法とは、価格が日々変わる金融商品を一定額ずつ分けて定期的に購入することで、平均買付単価を抑える方法です。

ドル・コスト平均法のより具体的な特徴は次の通りです。

①どのタイミングからでも始められる
定期的に同じ金額を投資していく手法のため、始めるタイミングに悩むことなく開始することができます。

②高値づかみを回避できる
毎月の買付額を決めておくことで「安いときにはたくさん買い、高いときには少なく買う」ことができます。これを長期的に続けていくと結果的に購入価格が安定します。

ある年にはたくさん買い付けをし、ある年には買い付けを減らすと、「価格が高いときに買ってしまった」というケース(いわゆる「高値づかみ」)もあり得ます。

ドル・コスト平均法は購入単価を平準化でき、値下がりの影響をダイレクトに受けるリスクを回避することが可能です。

③値動きに翻弄されず、自分の資産を育てられる
ドル・コスト平均法では、買い付けをするときに、値動きを細かく読む必要がなく、ゆっくりと確実に自分の資産を増やしていくのに適しています。

2.それでも不安なら、安定したファンド(バランス型)を買おう

投資のことはよく分からず不安だ、という方は、バランス型のファンドを選びましょう。

バランス型ファンドは、あらかじめ投資のプロによって複数の投資先が組み合わされている商品です。国内株式や外国株式などに投資する投資信託を何本も買ったり、自分で組み合わせたりしなくても、1本で複数の投資信託を買ったような効果を得ることができます。

バランス型ファンドの中には、国内・先進国・新興国の株式と債券、国内・先進国の不動産の合計8資産に1本で投資してくれるものもあるので、安定して投資したいという方にはおすすめです。

3.お金を運用しないこともリスク

昨今の金利では、お金を銀行に預けているだけでは資産運用ができません。

現在、日本の銀行の一般的な利息は0.002%ほどです(2020年10月末日現在、銀行によって異なります)。100万円を20年間預けてやっと320円程度増える利率です。

何かがあったときにすぐ引き出せるお金を持っておくために、銀行に預金があることは大事ですが、もしすぐに使わないお金がある場合、つみたてNISAなどで長期的に資産運用することも一つです。積立額によりますが、運用していれば数十万円から数百万円の違いが出ることもあります。これは機会損失のリスクともいえます。

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