声がかかるのは実力という勘違い30代初めに「声がかかって」ふらっと転職した人に後悔が多い本当の理由
中途採用市場では、27歳から32歳くらいのリーダークラスは、企業から見ると喉から手が出るほど手に入れたい年代です。転職活動をしていなくても、知り合いや取引先から声がかかることもあります。
しかし、「需要が多い時期にこそ気を付けないと後悔することになりかねない」――。
大企業などに勤め職場や給与に特に不満はなく、転職も考えていなかったのですが、最近になってベンチャー企業に勤めている知人から「うちに来ないか」と誘われました。
ベンチャーには興味がありますし、自分を評価してくれているのだから転職してもいいかなと思い始めています。
中途採用市場は、転職者は年齢帯によって主に3つのゾーンに分けられます。
1つ目は23~26歳ぐらいの20代で、第二新卒として扱われる「若手ゾーン」。
2つ目は27~32歳ぐらいの20代後半から30代前半で、一通り仕事を覚えた年齢帯で、求人が最も多い「プラチナゾーン」。
3つ目は32歳以上の30代半ばから、40代前半の「ミドルゾーン」。この年齢帯に入ると、1歳年を重ねるごとに徐々に求人が減り、採用されにくくなっていくという特徴があります。
一般的に、大卒で企業に入った人は、27歳ぐらいから段々と一人前に近づいてきます。
ここから32歳ぐらいまでの人材は、一通り仕事を覚えていて社会人としての振る舞いが身についている、柔軟性や伸びしろもある、加えて給与もまだそれほど高騰していないために、多くの企業が採用に積極的です。
またこの頃になると、成績に差が出始め、早い人だと係長候補になるなどの選抜も行われ始めます。
それゆえ求人数も多く、転職市場のメリットをいちばん享受できる時期と言っていいでしょう。ただ、長いキャリアの中で見ると、27~32歳は、いわゆる若手からようやく「プロの仕事人」に変わり始めたところ。
転職に失敗するとどのようになるのか?よく調べないで入社するとどうなるか
例えば、転職先である先方のことをよく調べないまま入社してしまったらどうなるのでしょうか?
入ってみたは良いものの業界下位の会社で、3年後には事業撤退してしまったというケースも考えられます。
その後もしばらく頑張ったものの結局倒産してしまい、新たに職探しを始めることになってしまいます。倒産とならなくても、事業縮小により、クビになってしまうことも考えられるでしょう。
ミドルゾーンの年齢だった場合、これから職を探すということについて求人数も少なく、選考の上でも「倒産するような会社にいた人」というマイナスポイントを抱えることになってしまうことでしょう。
そのほかにも、若くにプラチナゾーンの年齢でベンチャーに転職したものの、すぐに他者にM&Aで吸収されてしまい、主力から外れてキャリアが止まってしまったというケースも考えられます。
この場合、「まだ若いのだから、2回目の転職も成功しやすいのでは」と思うかもしれませんが、一度転職すれば履歴上は「転職経験あり」になります。
まだキャリアの第1期なのに転職が2回目となると、仕事を長く続けられず、長持ちしない人ということで、やはりマイナスポイントになることが少なくありません。
転職する際はその企業をよく調査してから動くべきです。
転職する際、大企業など比較的安定している会社であればそこまで失敗することは少ないでしょうが、特に相手がベンチャーなら、その会社について詳しく調べる必要があります。
他の業界や他社との相対的な比較をしないまま、「せっかく声をかけてくれたから」「面白そうだから」「社長がいい人そうだから」と安易に転職してしまうと、後で後悔することになりかねないのです。
- 事業だけでなく、業界自体に持続性があるのかどうか。
- 今の勢いが一過性のものでないかどうか。
- 成長性や将来性はあるか、
- 同業他社の中で上位か下位か
- 福利厚生が充実しているか
このように事前に調べておくべき点はたくさんあります。
日本では人材の流動化が叫ばれるようになってきましたが、まだまだ転職や再就職には厳しい状況です。
厳しいですが、いったん業界下位の会社に入ってしまったら、そこから上位の会社または、大企業に転職するのは至難の業です。
「自分が成長させるんだ」という気概を持って、ベンチャー企業に入る場合は覚悟が決まった挑戦と言えますが、「とりあえず業界に入って経験を積んでから上位の社へ転職すればいい」という考え方で動くとしたら、非現実的な行動であると言わざるを得ません。
30代からの年収700万円以上の転職を目指す際のおすすめのスカウトがある転職サイト
40代の大企業でのマネージャー・管理職の経験者の転職は厳しいのか?
リクルートやビズリーチなどの転職サイトを見ると、ハイクラス転職というキーワードを使い、年収800万から1000万円程度の求人が紹介されていることがあります。
転職後の年収アップの平均120万円(ビズリーチを利用し年収が上昇した方の実績。2021年1月時点) 中でも、管理職・幹部クラスなどエグゼクティブ向け求人多数あるとのことで、優良企業から直接スカウトが届く! 非公開求人も多数掲載・管理職・海外事業案件多数とのふれ込みで気になる方も多いのではないでしょうか
BIZREACH(ビズリーチ)
ミドル層の転職実績多数。経験を生かして次の職場でも活躍したい40代に人気の転職サービス
- ハイキャリア人材に特化し、年収1,000万円以上の求人が業界最多。登録すれば、優良企業からのスカウトや一流ヘッドハンターからの求人紹介が受けられるため、一般に出回らないような希少求人を見ることができる。
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※必ず簡易職歴書を記載することでスカウト数が大幅に増えます。
リクルートダイレクトスカウト
リクルート運営 年収750万円以上の方がさらなる年収アップを目指すため転職サービス
- 業界最大手のリクルートが運営する、完全無料のハイクラス向け転職サービス。ステップアップを目指したい中堅層はもちろん、将来を見据えたキャリア形成を考える若手にもおすすめ。
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- 2020年5月現在、年収800万円以上の求人情報数は約28,000件
年収2000万円を目指す方法
転職で年収2000万円を稼げる職業は?日本の平均年収は443万円です。5倍ともなる職業は存在するのでしょうか?
【平均年収推定2213万円】GCAの給与・ボーナスが高いのはなぜなのか
GCAという会社は年収平均が2000万円を超えるそうです。どのような事業を行なっているか調べてみました。
GCAの主たる事業はM&Aの助言(アドバイザリー)です。
M&Aを手がける会社には仲介業者・ブローカーが多いのですが、GCAの場合、企業統合・買収によって事業を譲渡したい、または譲受したいときに的確な助言をし成功に導くという、いわゆる顧問のような役割です。
GCAはリテイナー(顧問料)や着手金を受け取りますが、収益の大部分はM&Aが成約した時に支払われる「成功報酬」です。
成功報酬は企業の規模により異なりますが、買収価格の1~3%を受け取ります。
GCAの主要な顧客は大手上場企業が多いため、M&Aでやり取りされる単価が非常に高いのが特徴です。上場企業同士の場合は500億円以上、上場企業の部門や子会社では20~500億円程度。仮に買収価格500億円で成功報酬が1%とした場合、5億円が売上として入ってきます。
しかも、製造業と違い原価がほぼ存在せず非常に高い利益率になります。また設備投資や研究開発もないため、利益は社員に還元されます。「人に投資する」と言い換えても間違えではありません。
専門性や交渉力、実行力など高い資質は利益に直結するといっても過言ではなく、優秀な社員をつなぎとめておきたいからこそ高い報酬を支払っているのです。