年収1200万円クラスのサラリーマン・社員の方が地域貢献目的で事業を始めたい

BONDS
年収1200万円のサラリーマンが副業で地域貢献のために事業を始めたいと考えています。しかし、1人でいきなり事業を始めることが難しいため、1億円を借り入れて、起業10年以上経っている会社をM&Aで購入して事業を開始したいと思います。その際に何から始めたら良いか具体的な計画を教えてください。
年収1200万円クラスのサラリーマン・社員の方が地域貢献目的で事業を始めたい、かついきなりゼロから起業はリスクが高いので、M&Aで既存事業を買ってスタートしたいというわけですね。
しかも1億円を借り入れて買うことも視野に入れている、と。
かなり現実味のあるアプローチなので、ここは具体的に順序立てていきましょう!
【全体像】
大きく分けると、以下の流れになります。
- 自己分析とビジョン整理
- 資金計画と信用力の整備
- M&Aターゲットの条件設定
- 専門家チームの組成(M&A仲介・士業)
- 案件探索と初期デューデリジェンス
- 買収先の本格的デューデリジェンス・資金調達交渉
- 買収契約締結、引継ぎ・事業運営開始
【具体的ステップ】
1. 自己分析とビジョン整理
- 地域貢献とは何を指すのか?(例:高齢者支援?子育て支援?地場産業活性化?)
- 自分が情熱を持てる分野は?
- 副業でやるのか、将来的に本業にシフトしたいのか?
最初にここを整理しないと、案件選びでブレます。
A4用紙1枚でいいので、自分なりの「地域貢献ビジョン」を文章にしておくのがおすすめです。
2. 資金計画と信用力の整備
- 年収1200万円なら個人の信用力は高いですが、1億円をフル個人保証で借りるのは難易度高め。
- なので、できれば自己資金(例えば1000万〜2000万)を用意できると有利。
- 金融機関(メガバンクより地銀・信用金庫向き)との事前面談も早めに始めて、信用調査を受ける準備をする。
必要なら、今のうちから法人(合同会社でも可)を設立しておくのも手。
→ 将来、本業化するなら個人ではなく法人で借りる方がやりやすい。
3. M&Aターゲットの条件設定
- 地域:どこのエリアで?
- 業種:どの分野?(福祉・教育・観光・農業・製造など)
- 売上規模・利益水準:たとえば「売上5000万円以上、営業利益500万円以上」
- 社員数:多すぎると引継ぎが大変なので、最初は10人未満がおすすめ。
- 買収後のリスク許容範囲(例:過去訴訟歴なし、借入残高の範囲など)
ここを決めないと、M&A仲介会社に相談しても案件を紹介してもらえません。
4. 専門家チームの組成
- M&A仲介会社(例:トランビ、バトンズ、ビズリーチ・サクシードなど)
→ 小規模案件に強い仲介会社を選ぶ - 弁護士(M&A・事業承継に強い)
- 税理士(財務デューデリジェンスができる)
- 場合によっては中小企業診断士も可
いきなり契約せず、数社と面談してフィーリングを確かめるのがコツ。
5. 案件探索と初期デューデリジェンス
- M&Aサイト登録して、案件一覧を見る
- 気になる案件には「ノンネームシート(匿名情報)」を請求
- 興味が湧いたら「秘密保持契約」を締結し、詳細情報(IM)をもらう
- 簡易的な財務チェック、リスク有無チェック
ここでスピード感が問われるので、事前に【決算書の読み方】を軽く復習しておくと有利。
6. 本格デューデリジェンス・資金調達交渉
- 財務、法務、ビジネス面の精査
- 本当に1億円の価値があるか? リスクはないか?を徹底確認
- 銀行(or公庫)と融資条件交渉
- 必要に応じてクラウドファンディングや地域ファンド活用も検討
7. 買収契約締結・事業引継ぎ
- 売買契約(SPA)締結
- クロージング(代金支払い、事業譲渡)
- 社員・取引先・顧客への説明と関係維持
- 最初の半年は「改善」より「安定」を重視!
【ポイントまとめ】
✅ 焦らない(案件探し〜クロージングまで6か月〜1年かけてもいい)
✅ 仲介会社・専門家選びに妥協しない
✅ 買収後も現オーナーに一定期間残ってもらう交渉をする
✅ 地域貢献の軸をぶらさない(最初のビジョン整理が大事!)
もし希望があれば、さらに
- 【自己資金別の現実的なM&A戦略】
- 【おすすめ業種リスト(地域貢献向き)】
- 【M&A後の副業としての運営スタイル】
とか、もっと深掘りプランも一緒に作れますよ!
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